★64回定演の演奏曲を振り返ってみる お約束なので、今回の曲目の演奏履歴をみる。 メンデルスゾーンは、今回の序曲はもちろん初演奏。 過去にも、いわゆるメンコンを一回(1980年尾花氏のソロ)、そして、「真夏の夜の夢」序曲(1975年第2回サマコン)を一回きりだ。 金大フィルにとっては、かなり疎遠な作曲家といってよい。スコットランド交響曲あたりは、出てきてもよさそうなものだが、個人的には、雪の金沢ではあまり聴きたくない。 一方、「アルルの女」組曲は、名曲ながら、意外にも登場が少ない。 1958年に、最初の演奏をしている。次が、1980年(5回サマコン)、そして1985年(10回サマコン)、それ以来、ほぼ20年ぶりの登場だ。 今はよく知らないが、小学校の音楽の教科書にも出てきた名曲。最近は、Da Bumpが例の有名なテーマを歌っていたような気がする。 どの曲を演奏するのかは分からないが、いつぞやのペールギュント組曲から3曲のみといったような、省エネプログラムはやめてほしい(まあ、指揮者の良識が働いてうまくいくだろう)。最低でも4曲はやるんだろう。6曲くらい聴けるのかな・・。名曲と侮るなかれ、美しい曲が揃っている。 後日、過去のアルルの女の演奏をMP3で紹介予定。 ![]() 「フィンランディア」は数多く演奏しているのは周知の通り。他に、カレリアを数回演奏している。 交響曲が意外に多い。今回の第2番は、3回目の登場(81年、92年)。第1番も、既に3回も演奏している(86年、95年、02年)。都合6回の登場というのは、金大フィルの演奏史でも、かなりの位置を占めるものだ。 今回のマエストロは、黒岩秀臣氏。もちろん金大フィル初登場。 桐朋学園での教鞭のほか、山形フィルのシェフとのこと。修道士からの転身で、宗教音楽に造詣が深いとのこと。さて、氏のシベリウスはどうでしょうか。ギャランティに相応の、忘れられない瞬間に出会えることを期待しています。 中西記 2004.1.1 |